●海外進出著しい日本食チェーン
最近の海外ニュースで、美味しそうにラーメンをすするニューヨーカーや、カレーの
お店に集う金髪美女の姿がよくみられます。
少し前から日本食はかなりもてはやされていましたが、その頃は高級食材を使った
和食レストランや寿司店が主でした。
若者文化の交流がネット上で盛んになり、B級と呼ばれる庶民的な味が海外へ流出
し始めています。
その大きな伝播力となっているのが、ラーメン店のフランチャイズ進出です。
このところの日本風ラーメンの人気はすさまじく、海外アーティストやハリウッド
俳優が来日した折に必ず訪れるという話は有名です。
それが海外にも広まり、一般人の流行につながっています。
現在はアジア・アメリカがラーメン人気の拠点ですが、今後は欧州に展開する動きも
聞かれます。
その他、カレー店や牛丼などのフランチャイズ展開もインターナショナルに広がる
勢いをみせています。
●フランチャイズオーナーのセンスが問われる店舗経営
フランチャイズオーナーは平均すると500万前後と一般的なサラリーマンと
比較して高額な年収を得ている方が多いようです。
フランチャイズ参加費用としては200万から300万程度、さらに店舗準備金が
必要ですが、ほとんどが半年以内に回収できています。
ただ、人によって軌道にのせるまでの期間が異なり、収入も格差があります。
なかには1年も経たないうちに、1000万クラスの収入を獲得しているオーナーさん
もあります。
特に海外へと日本の味を「持ち出して」勝負をしかけているオーナーさんには、
国内以上に大成功を収めている例もあります。
フランチャイズには大手の土台があるといっても、店舗自体の展開には個人の工夫や
意気込みが如実に反映します。
海外に目新しい味を持ち込んだからといって、必ずしも成功はできません。
お国柄や、その周辺の人々の興味をひくような工夫がなければ受け入れられない
でしょう。
国内外問わず、想定以上の利益を上げる影には、オーナーさん自身の経営努力が
必須であるといえます。