●移動販売でパン屋を開業するには
パン屋の移動販売には、2つの業態があります。 生地から製造、販売まですべてを個人でしている業態と、フランチャイズに加盟して車や販売スペースを本部に確保してもらっている業態です。 個人で経営している場合は、自身で許可をとらなければ開業することはできません。
パン屋の移動販売を始める場合には、大きく分けて以下の3つの許可が必要になります。
1つ目は、菓子製造業の許可です。 自分で生地からパンを作って開業する場合は、こちらの許可が必要になります。
2つ目は、飲食店営業の許可です。 サンドイッチやバーガーなど、既に出来上がっているパンを加工して販売する場合は、こちらの許可が必要になります。
3つ目は、両方の許可が必要になる業態ですが、これは都道府県によって基準が異なるのです。 各都道府県の保健所に各自で問い合わせて、確認するようにしましょう。 また、営業を始めるために車などを改造する際にオーブン、シンク、発酵機にショーケースといった設備が必要になります。 その際には、大体200~300万円程の費用が掛かると思っていたほうが良いでしょう。
●移動販売でパン屋を開業する際の販売戦略
移動販売での問題点は、場所の確保ではないでしょうか。 特に、個人で移動販売のパン屋を開業する場合はそれが顕著に現れます。 そのため、フランチャイズに加入することで安定した収入を得ることができるでしょう。 パン屋を開業した後に置くパンの種類は、3種類以下に絞ることで、味のクオリティを上げることに専念できます。
また、移動販売では、ブームに乗り遅れると売り上げが伸び悩む傾向にあるため、最新の情報をチェックすることが大切です。 SNSや口コミなどを活用することによって売上を伸ばすことに繋がり、パン屋の移動販売を成功させることに繋がります。 パン屋の移動販売は、許可や初期費用が掛かるものの、資金さえあればあとは努力次第でブームの先駆けになることもあるでしょう。