●高齢者を助けるための移動販売とは
日本では少子高齢化が深刻な問題となっており、4人に1人が高齢者という時代になりました。 医療や介護サービスの不足、老老介護など様々な問題がありますが、地方には近くにスーパーやコンビニもなく、買い物に行くこともままならない高齢者が増加しています。 そのような高齢者を助ける目的として、移動販売の需要が高まっているのです。
そういった買い物難民のいる地方で、高齢者を助ける移動販売を始めることで、今後買い物客が増加し、大きな利益に繋がる可能性のある事業でもあります。 また、利益だけではなく、移動販売では普段中々買い物に行くことができない高齢者自身が買い物を楽しむことができるので、地域活性化にも繋がるでしょう。
特に、注目を集めているのがコンビニの移動販売です。 震災の際に、注目を集めたコンビニの移動販売は、高齢者の多い地域を中心に今も展開されています。 この取り組みは波及効果も高く、移動販売をきっかけにして、コンビニに興味を持つ高齢者を増やすことに成功しています。 今後、移動販売は、地域の人々と人間関係を上手く築いていくことで、買い物客を増やすことも期待でき、売上にも繋がるでしょう。
●高齢者を対象とした事業の費用と売上
高齢者向けの移動販売は経費が売上を上回ってしまい、慈善事業となってしまうことが多いのが現状ではないでしょうか。 しかし、地域の人々との関係を築き上げることで、売上を伸ばすことが可能になります。 通常、コンビニは店員の入れ替わりが激しく、店員と買い物客の関係は、売上に繋がりません。
移動販売の場合は、その地域の人々との交流を通した信頼関係が、売上に直接響くことになるのです。 そのため、高齢者を対象とした売上は、長期的な視野で計画を立てていく必要性がわかるのではないでしょうか。 だからこそ買い物客が増え、需要が拡大したときに莫大な利益を得られる可能性のある事業であるとも言えます