●ネームにあぐらをかいている場合ではない
どれほどおいしいラーメンであろうと、中央で有名なブランドであろうと、地方に
もってきて成功できるなどという保証はどこにもありません。
むしろ、人口が多く、話題になればそこそこ集客ができる大都市圏とは違い、
地域性を考慮するという意味ではかなり困難が待ち構えていると考えて間違いは
ないでしょう。
地方にはそこに根付いた土着の味があり、また新しいものへのそれなりの構えが
あります。
雑誌やテレビで話題になったからといって、その地域性を無視しては、反感を買う
ばかりでその地に根付いてはいけません。
フランチャイズの方向性として、まったく本部の指示通りにする必要があるところと、
ある程度オーナーの裁量で進められるところ、かなりの自由幅が認められるところなど
様々です。
多少の地域にあわせた味の改良や、仕入れの段階で地物を大量に活用できるかどうかなどを、確認しておくと良いでしょう。
●土地柄のイメージ確認と予測をする
大手ハンバーガーチェーンは、ほぼ本部の指示通りの商品を提供しています。
にも関わらず、アンケート調査ではおいしい・まずいの格差が明確に出るものです。
また、土地柄で少し荒れた環境を感じさせる地域の店は、やはりそのイメージを引きずる
傾向があります。
そのような場合は、他の地域以上に清掃に気を配るなど店舗のイメージアップを図る工夫
が必要になります。
その土地ならではの良さを取り入れる以外に、土地の風土を逆手にとって大胆な戦略を
採用することも時には良いかもしれません。
まずは進出するその土地を良く知ること。
さらに、その土地柄でどうしたら店が元からある店舗以上に親しんでもらえるのかを、
いろいろなバリエーションで試してみることです。
単に商品のネームバリューにおんぶされようとする体制では、フランチャイズオーナーと
して失格です。